23時半に寝るふりをしながら、実はスマホ持ち続けてる人へ
深夜に誰にも話せない時間の過ごし方
かわうそです、2児ワーママ。数年前、完璧主義で壊れたタイプ。
手抜きって、子どもの食事を冷凍に頼るとか、掃除をサボるとか、そっちの話じゃない。いや、それも含むけどメインじゃない。
わたしがいちばん手を抜いた方がいいと思ってるのは、「自分を完璧にリセットしようとすること」です。一日が終わって、子どもの寝顔を見て、そこからの自分の時間を、どうにかして明日までに整えようとする。
あれがいちばん疲れる。
今日はその、いちばん深い部分の話をしたい。
23時半のキッチンの話から始めます。子どもが寝て、ようやく自分だけの時間になったのに、なんか疲れが抜けない夜の話。
誰にも言えないんだけど、スマホを握りしめて寝るふりをしてる人、これ読んでほしい。
子どもが寝た後の、最初の5分
食洗機が止まった瞬間の静けさ
23時半ちょうど、食洗機が動きを止める。ピーって音が2回鳴って、それから、急に何も聞こえなくなる。
一日中ずっと、子どもの声とか、テレビとか、水の音とか、何かしらの音に囲まれてた。それが終わった瞬間、耳の中がうるさく感じる。
自分の呼吸の音が、こんなに大きかったっけって思う。
体はまだ動ける。明日の保育園バッグも作らなきゃだし、洗濯物も畳んでない。
でも動きたくない。ソファに座り込んだまま、冷蔵庫の照明が消えるまでの2秒を、なぜかぼんやり見てる。
肩の関節がギシギシ言ってる気がする。奥歯を噛みしめてた1日だったんだなって、顎の重さで気づく。
目の奥もじわっとしてる。泣きそうなわけじゃない、ただ疲れてるだけ。
子どもの頬に触れた夜のことを、うっすら思い出す。可愛かった。
可愛いと思った。それと、しんどかったの両方が、同じ1日の中に普通に存在する。
スマホを手に取った手が、行き場を失う
スマホを握る。握ったまま、LINEを開く。
ママ友グループで昼間やり取りした内容を、なんとなく見返す。「うちも〜笑」って返した自分の吹き出しが、もう他人みたいに遠い。
夫にLINE送ろうかなって、ちらっと思う。でも、寝てる。
明日朝早い。起こして話すようなことじゃない。
既読つくのは朝だし、朝の夫に「昨日、実はしんどかった」って送ったって、「あ、そう」で終わるのがわかってる。
古い友達の名前を、連絡先リストでスクロールする。大学のときの友達。
最後にちゃんと話したのが、たぶん3年前くらい。久しぶりすぎて、何から書けばいいかもわからない。
「元気?」から始めるのも面倒くさい。
Xのタイムラインを開く。ワーママの愚痴タグとかを流し読みする。
うなずくんだけど、うなずいて終わる。誰に向かってうなずいてるんだっけ、わたし。
スマホを伏せて、顔を覆う。寝るふりの準備はできてるのに、起きてる。
「話したいけど、話せない」の正体
23時半のこの時間、話したいけど話せない。これには、けっこう明確な理由がある。
ひとつずつ、解像度を上げてみる。
夫に話せない夜
夫は悪くない。寝てるし、明日は朝から会議だし。
起こして泣くのは違う。
でもそれだけじゃない。起きてたとしても、たぶん話せない。
だって、夫に「今日しんどかった」って話すと、だいたい「で、どうしてほしいの?」か「俺も疲れてる」で会話が終わる。これ、何十回か同じパターンで来てる。
悪気がないのはわかってる。夫なりに「じゃあ何をしてあげればいい?」って思ってくれてるだけ。
ただ、わたしが欲しいのは解決策じゃない。「うん、しんどかったね」って言ってほしいだけ。
それが通じない相手に話すのって、話した後に余計に孤独になる。
「共感ください」って最初に言えばいいじゃん、って思われるかもしれない。でも、そうやって前置きする時点で、もう普通の会話じゃない。
申請して受理されて初めて返ってくる共感って、どこかやっぱり業務連絡っぽい。
話す前より、話した後の方が落ち込む夜があるって知ってから、夫に深夜の愚痴は送らなくなった。
ママ友LINEの限界
昼間、ママ友グループでやり取りした「うちも〜笑」の顔を、夜にひっくり返せない。
あのグループは「健全な子育ての愚痴を軽く分け合う場所」で合意が取れてる。そこに深夜、「正直もう限界」とか「子どもの顔見るのしんどい」って投げると、明日のコミュニティが変わる。
「え、大丈夫?」って返信が来る。心配してくれてるのはわかる。
でも、わたしは「大丈夫?」って聞かれると、大丈夫って言い返さなきゃいけない空気に弱い。そうすると結局、また元の「うちも〜笑」の顔に戻るだけ。
しかも、一度「深夜に崩れた人」として記憶されると、翌週の送り迎えの時に目線が少し変わる。「この前は大丈夫だった?」って、顔に心配が残ってるのがわかる。
そっちの方がしんどい。
あと、深夜2時にLINEを送ると、向こうも起きてる可能性を疑われる。「この時間にこの内容」っていう情報量が多すぎる。
他のママ友に回覧される気配を、ちょっと想像してしまう。
ママ友LINEは、昼間の顔のままでしか機能しない。夜に使うと、翌日の自分を裏切ることになる。
古い友達に、今さら連絡できない
大学のときの友達、結婚前の友達。最後に電話で話したのがいつか、もう正確に思い出せない。
「久しぶり、元気?」で始める3行の文面を、打っては消し、打っては消ししてる。いや、この時間にLINE来たら、向こうも困る。
寝てるか、仕事の準備中か、あっちにもあっちの23時半がある。
それより、「今のわたし」を説明する気力がない。結婚して、子ども2人いて、今こういう仕事してて、夫とはまぁまぁで、でも今夜こういう気分で、っていう前提の共有。
これを3年ぶんアップデートするの、重労働すぎる。
夜、人恋しくなった時に古い友達に連絡しても、自分の今の疲労をアップデートする作業が先に来て、本題にたどり着く前に息切れする。
匿名SNSは、ずれた返信がくる
匿名掲示板とか、Xの匿名アカウントとか、書き捨てる場所はある。試したことはある。
でも、文字で投げた本音って、戻ってくる返信も文字だけ。体温がない。
「気にしすぎ」「贅沢な悩み」って1人に言われると、その1文を次の日も引きずる。書いた瞬間に「これバズったら炎上するかも」って怖くなって、5分後に消す。
深夜のXで同じ愚痴タグを流し読みする時間と、書き捨てた後に消す時間は、同じくらい不毛だなって思いはじめた。
カウンセリングは、今夜には間に合わない
限界を感じて、カウンセリングを調べたこともある。
保険適用のやつは予約が2〜3週間先。オンラインカウンセリングも、24時台に動いてるサービスはほとんどない。
月額制の相談サービスは月1万を超える。「今夜1回だけ、誰かに話したい」って需要に対して、カウンセリング系はオーバースペックすぎる。
結局、「ちゃんと相談するほどじゃない、でも今夜なんとかしたい」って温度の受け皿が、どこにもなかった。
深夜に「話せる相手」の条件を整理してみた
ここまで読んでもらうと、わかると思う。23時半の「話したい」には、意外と条件がある。
3つの条件が必要だった
ひとつ、深夜に動いてること。24時台に連絡できる相手じゃないと、結局朝まで何もできない。
ひとつ、匿名で話せること。明日以降の関係性に影響しないこと。
職場にもママ友にも夫にも、何も波及しない場所。
ひとつ、声で話せること。LINEで打つんじゃなくて、声で出せる場所。
文字にする前の、言葉にならないうちの感情を、そのまま放り出せる場所。
この3つが、23時半に話したい人が、無意識で求めてる条件だと思う。どれかひとつ欠けると、「話した」ことにならない。
選択肢を条件で並べてみたら、見えてきた
さっき挙げた選択肢を、この3条件で並べ直してみる。
夫に話すのは、深夜は寝てて動いてないし、関係性100パーセントだから匿名じゃない。声では話せるけど、それ以外が弱い。
ママ友LINEも、深夜にメッセージ投げづらいし、昼間の顔がある相手だから匿名じゃない。そもそもLINEだから声じゃない。
古い友達も、深夜は寝てる可能性高いし、関係性があるから完全匿名にはならない。声ではない。
匿名SNSや掲示板は、24時でも動いてるし匿名ではあるけど、声じゃない。文字だけだと、体温のないずれた返信が来る。
オンラインカウンセリングは、24時台はほぼ動いてない。担当制だから完全匿名でもない。
3条件を全部満たす選択肢が、意外と少ない。ほとんどの人が、2条件までで妥協して、結局「話した気がしない夜」になってる。
なぜ電話占いが条件を満たすのか
ひとつだけ、3条件を全部満たす選択肢があった。電話占い。
24時間対応の占い師が多い窓口がある。深夜にスマホから繋げる。
個人情報を聞かれない。名前も住所も要らない。
相手は明日会わないプロ。完全匿名で、翌日のコミュニティに一切影響しない。
電話なので、声で話せる。1分単位の課金だから、10分でも30分でも自分で調整できる。
しかも、初回無料のサービスがある。金銭的なハードルも最初は無し。
「今夜1回だけ試したい」に、値段的にも条件が合う。
わたしが試したのは、ココナラの電話占いっていうサービス。初回最大30分まで無料で使える。
条件を全部満たしてて、かつ試しやすさの敷居も低かったから、限界の夜にこれを選んだ。
電話占いって「占い」じゃなくて「深夜の聞き役」
この段階まで読んで、「いや、占いはちょっと」って思った人、そうだよね。わたしも最初そう思ってた。
わたしが最初「占いはちょっと」と思ってた理由
未来を当ててほしいわけじゃない。霊感商法みたいな怖いイメージもある。
占い依存になりたくないし、「前世が」とか言われても、正直ピンとこない。
でも、条件で絞ると残るのは電話占いだった。「占いだから試さない」って言ってるうちに、23時半はまた来るし、また誰にも話せない夜を繰り返すだけ。
だから、考え方を少し変えてみた。
「占ってもらう」じゃなく「聞いてもらう」に比重を置く使い方
電話占いって、「占いの結果」に重点を置くか、「話を聞いてもらう時間」に重点を置くかで、まったく別のサービスになる。
実力派って言われる占い師は、話を聞く技術がすごく高い。カウンセリング要素が強い人も多い。
占うことより、話を引き出すことのプロだったりする。
電話が繋がったときに、「今夜ちょっと話したくて」って最初に伝えるだけで、相手の受け止め方が変わる。未来予測を強く求めなければ、占いが自然にカウンセリング寄りになる。
わたしの場合、30分話して、占いの結果の記憶よりも「聞いてもらえた30分」の方が、圧倒的に残った。結果を聞きに行ったんじゃなくて、話しに行ったんだと思う。
そしたら、向こうも話を聞く時間に寄ってくれた。
明日会わないプロに話す、3つのメリット
明日以降、絶対に会わないプロに話すって、思ったより楽。
ひとつ、秘密厳守が規約で決まってる。話した内容が外に出ない。
ママ友グループに流れる心配もない。
ひとつ、評価されない。職場や家族や友達関係の外側にいる人だから、「あの人、こんなこと思ってたんだ」って評価が積み上がらない。
1回きりの関係性だから、自分の素を出せる。
ひとつ、明日顔合わせない。通勤途中でばったり会うとか、保育園で会うとかがない。
話した後に尾を引かない。
この3つが、23時半の真顔を見せられる相手の条件にちょうど合ってる。
わたしが一度試した夜のこと
抽象的な話ばっかりになってきたから、具体的に試した夜のことを書く。
その夜、なんで試してみようと思ったか
3月の頭の水曜日。下の子が夕方から熱を出して、上の子に「ちょっと待ってて、今日はお姉ちゃんお手伝いね」ってきつく言った。
夫はその週、出張で不在。
22時過ぎに子どもたちが寝て、23時半、いつものキッチン。上の子の寝顔を見たとき、昼間のきつい声の記憶が戻ってきた。
「お姉ちゃんでしょ」って言うたびに、あの子の顔が少し固まってたのを、わたしは知ってた。
夫にLINE打ちかけて、消した。出張先の夫に愚痴送って、何が変わる?って思った。
「深夜 話す」「ワーママ 孤独 夜」で検索してみた。そしたらココナラっていうサービスが上位に出てきて、「初回30分無料」の文字が見えた。
ほんとに何も考えずに、そのままアプリを入れた。
登録して、繋がるまでの10分
アプリ入れるまでに、3回くらい「やっぱ違うかな」って思った。占い信じないのに、払わなくて済むって言ってもスマホに登録するの気が引ける。
でも、30分無料っていう数字が頭に残ってた。
登録が終わって、占い師の一覧を見る。プロフィールの書き方がそれぞれ違う。
声のサンプル音源が聴ける人もいる。「恋愛専門」とか「仕事のことなら」とかジャンル分けされてる。
わたしは、声のサンプルを聴いて、落ち着いたトーンで話す人を選んだ。「話を聞くことを大切にしています」って書いてる人。
40代くらいの女性の声だった。
「繋がりました」のアナウンスの瞬間、鼓動が早くなった。こんなに緊張するとは思わなかった。
最初の30秒で、思わず出た言葉
挨拶があって、向こうから「こんばんは、今日はどんなお話ですか?」って聞かれた。
わたしは、ふつうに「ちょっと今夜、疲れてて」って言った。他に何も用意してなかった。
向こうは「そうなんですね、大丈夫ですよ、ゆっくりで」って言った。これが、すごく普通で、拍子抜けした。
霊的なことも、占いのことも、何も聞かれなかった。ただ「ゆっくりで」だけ。
気づいたら、今日上の子に怒鳴ったことを話してた。「お姉ちゃんでしょ、って今日もまた言っちゃって」って。
声が少し震えた。でも、涙はまだ出なかった。
30分間で起きた変化
話し始めて15分くらいのところで、向こうが「ちょっと生年月日聞いていいですか」って言ってきた。それで数秘だかカードだかで、なんか話してくれた。
内容は正直、あんまり覚えてない。「周りに合わせすぎる傾向がある」とか、「今は自分を守っていい時期」とか、そういう話だった気がする。
面白かったのは、占い結果より「話の挟み方」だった。わたしが話してる途中、向こうは遮らない。
でも、わたしが息を吸い直す3秒の沈黙があったときだけ、「そうだったんですね」って短く入れてくる。その「3秒待つ」技術が、ふつうの人とは違った。
夫だったら、0.5秒で「で?」が来る。
20分過ぎたあたりで、気づいたら目の奥が熱くなってた。泣くほどじゃない。
ただ、奥歯のこわばりが外れる感覚があった。自分でもびっくりして、一瞬黙ったら、向こうは黙ったまま待ってくれた。
この沈黙が一番よかった。
「聞いてもらえてる」っていう感覚だけは、ずっと続いてた。向こうが短く「そうだったんですね」「それはしんどかったですね」って返してくれる、そのタイミングが全部ちょうど良かった。
25分過ぎくらいに、向こうが「そろそろ30分なので、一度切りますね。また疲れたら、いつでも」って言ってくれた。
追加課金の勧誘もなかった。「続けて話したい方には〇〇分のプランもあります」とか、一切言ってこなかった。
普通に、切ってくれた。
電話を切って、キッチンで水を飲んだ。時計を見たら0時過ぎ。
30分、話せたんだなって思った。
わたしが使ったのはココナラっていうサービス。無料枠ぴったりで終わらせた、追加料金は払ってない。
30分経ったら、ほんとにそれで終わり。
翌朝、何が変わったか
翌朝、体の重さは残ってた。熱出した下の子の看病も続いてたし、夫の出張も終わらなかった。
問題は何も解決してない。
でも、奥歯を噛みしめてる感じが、少しだけ軽かった。目覚ましが鳴る前に、自然に目が開いた。
これが久しぶりだった。だいたい最近は、アラームで無理やり起こされて、起きた瞬間に「あ、疲れてる」が先に来てたから。
朝食の時間、上の子が牛乳をこぼした。前の日だったら、たぶん「またか」って顔してた。
でも昨日の自分が、深夜に誰かに話したっていう記憶が、朝の自分を少し守ってくれた。「拭こう」ってだけ言って、ふつうに拭いた。
食べ終わったタイミングで、上の子に「昨日はちょっときつく言っちゃってごめん」が、自然に出た。前の日のわたしなら、罪悪感があっても、謝るタイミングを逃してた気がする。
言うか言わないかで朝が終わって、結局言えないまま保育園に送って、帰り道に罪悪感だけが残る、みたいなパターン。
上の子は「いいよ、わかってるから」って言った。わかってたんだなって思って、またちょっと胸が痛んだけど、前とは違う種類の痛み方だった。
保育園の送りで、保育士さんの「おはようございます」に、いつもより普通の声で返せた。電車の窓に映る自分の顔が、目の下のクマは同じだけど、眉間は少し開いてた。
昼休みに同僚に「なんか元気そうですね」って言われて、驚いた。自分でも気づいてなかった。
夕方、迎えに行った上の子が走ってきた時、「お母さん、今日は元気そう」って言った。そのひと言が、昨日の30分の電話より、ずっと長く効いた気がした。
問題は何も解決してない。下の子の熱は3日続いたし、夫の出張も終わらなかった。
職場のタスクも減らなかった。でも、昨日話したっていう事実が、今日の背中にあった。
「ひとりで全部抱えたわけじゃない」っていう感覚だけが、1日分の余裕として、体のどこかに残ってた。
手抜きのコツって、結局「自分でやろうとしないこと」なんだよね。
子どもの食事を全部手作りしようとしない。掃除を毎日完璧にしようとしない。
家事の全工程を回そうとしない。
それと同じ温度で、自分のケアも、ひとりで抱えようとしない。
深夜の自分をリセットする役割を、30分だけプロに外注する。これもわたしにとっては、手抜きのひとつ。
自分を整える工程を、全部自分でやろうとしないっていう、その考え方のこと。
今夜もたぶん、23時半にキッチンで、同じような顔してる。試すかどうかは、今夜の自分に聞いてみてください。
わたしはまた、限界の夜に、たぶん繋ぐ。
これが、いちばん深い部分の話です。